副作用が少なく、低リスクでの効果が
期待されている免疫療法

併用治療も可能!副作用を抑える効果が期待される免疫治療

副作用の症状を抑える治療方法として免疫療法に期待が集まっています。化学療法と併用することで、副作用による影響を軽減し、抗がん剤や分子標的薬などの効果で効率的に治療を行ないます。抗がん剤で下がる免疫力を、活発化させた免疫細胞で補うことで副作用を軽減できるかもしれません。担当医と今後の治療や副作用、行ないたい治療方法について話し、理解を深めましょう。よく知るためにセカンドオピニオンを受けるのも良いでしょう。

副作用のない免疫療法

免疫療法とは

免疫力

免疫療法とは、人間の持つ免疫力を向上させることでがんの治療を行なう治療方法です。NK細胞やT細胞を活性化させることで正常な細胞には影響を与えず、がん細胞のみを攻撃する第4のがん治療として注目されています。

免疫療法のメリット

免疫療法の大きなメリットとしては、副作用がほとんどないことです。NK細胞やT細胞といった免疫細胞は、細胞すべてに影響する抗がん剤と違い、正常な細胞には攻撃を行ないません。このことから、健康な細胞が傷つけられず、大きな副作用がないのです。転移がんや進行がんにより病院で手術不可という判断になった場合や、化学療法や放射線治療でも治すことが難しい場合にも免疫療法は受けることができます。副作用による症状がなく、体への負担が少ない治療として提案されることもあります。しかし、最新治療であることや、まだはっきりとしたがん治療においての検証結果や確証データが少ないため、治療は保険外診療を行なうクリニックで受けることになります。

  • 副作用が少なくリスクが低い。
  • 抗がん剤の副作用で下がった免疫力を補う
    (副作用を軽減する)ことが可能。
  • 放射線療法や化学療法と併用が可能。
  • 転移や進行がんでも効果が見込め、治療が
    受けられる。
  • がん細胞のみを標的に攻撃することができる。

免疫療法のデメリット

免疫治療のデメリットは科学的根拠と言う裏付けがないことです。新しい治療であることもあり、有効性を証明し得るだけのデータが現時点においては圧倒的に足りません。データの蓄積から検証することができないため、まだ確実性を証明できないでいます。しかし、免疫療法で改善したり、状態が良くなったりするケースは実際に存在しており、「効果なし」と一概に決めつけることもできません。 実際に免疫療法で効果があった人の状態や免疫の働きに変化があるのかなどの正確な調査データが今後蓄積し、検証や比較が行なわれないかぎり、効果は未知数です。しかし保険適用外の治療のため、高額な医療費問題や悪質な医療機関もあることは肝に銘じておくと良いでしょう。

  • データがなく、科学的根拠の裏付けが取れていない。
  • 併用する薬剤によっては、その治療効果が下がることがある。
  • 保険外診療のため、費用が全額自己負担になる。
  • 高額な費用がかかるので信頼に足る病院を探す必要がある。

NK細胞療法

細胞

抗がん剤治療では、副作用や免疫細胞へのダメージで体力の低下が起きます。体力が落ち、抗がん剤への耐性がつくと治療の続行は困難になります。免疫療法は、弱ったNK細胞(ナノキラー細胞)を体外で増殖・活性化して体内に戻すことで、免疫力を向上させる方法です。これにより、免疫力の低下によって起こる抗がん剤の副作用、とくに重症化しやすい口内炎などへの効果が期待できます。NK細胞は体内に元々存在する細胞なので、副作用リスクがかなり少ないです。免疫治療の効果的な利用方法は他の治療方法との併用治療です。化学療法や抗がん剤、放射線治療や手術などとの組み合わせでどのような効果が期待できるかを見ていきましょう。

併用方法の種類 効果
NK細胞療法
+
抗がん剤治療
抗がん剤の副作用による免疫細胞の破壊の影響(免疫力の低下)を、
NK細胞の活性化により軽減します。低下した免疫力と体力の向
上を行ない、抗がん剤治療を継続することができるようにします。
副作用でできる口内炎などの予防も期待できます。
NK細胞療法
+
放射線
放射線治療でも免疫力の低下が起こります。白血球は放射線に弱く、
放射線照射後に減少します。骨髄部分を避けたピンポイントの照
射で大幅に軽減されますが、照射後は免疫力が低下するので、免疫
療法を併用しても良いでしょう。
NK細胞療法
+
手術
免疫治療を併用することで、手術後にわずかに残ったがん細胞によ
る微小転移を予防する効果が期待できます。転移や再発に至る前に、
残ったがん細胞をNK細胞により攻撃し死滅させます。比較的、
体に負担の少ない治療になります。

納得のできる治療法を見つける

女医

乳がんを始め、がんなどの病の治療にはインフォームド・コンセントが重要です。インフォームド・コンセントとは、医師が患者に対し、行なう治療の効果や方法、副作用について懇切丁寧に理解できるまで説明し、患者側が納得のできる治療を受けるという考え方です。これには医師と患者の信頼関係と、しっかりとした情報共有が重要になります。多くの乳がん診療の専門医療機関は、チームやグループでの診療を行ないます。チーム内で診療方針を決めて担当するので、複数の医師からの意見で最良と考えられる提案をします。担当医と話をして理解できるようになっても納得がいかない治療ならば、セカンドオピニオンを検討するのも良いでしょう。他病院の医師などからの第二の意見を聞くことで、新たな方法や改めて自分の病状を把握することができます。担当医とも、よく話をして納得のできる治療法を選ぶと良いでしょう。